2015年6月12日金曜日

野点用のひしゃく

野点用の柄杓をつくりました。

ひょんなことから請け負ったものです。
と言っても、私に茶の嗜みがあるわけでなく、知識もありません。

「三日後に使う」という、締め切りだったので

図書館へ行く余裕もなく、インターネットとにらめっこ。

作り方はいくら探しても見つからないので、販売用の写真を見て
見よう見まねと、付け焼刃の知識でやりました。

竹筒の状態から、半日で仕上げて、

本人様の要望で
通常のものより容量の少ない
小ぶりのものを、という訳でこの通り小ぶりです。



お湯を汲む部分を合(ごう)と
言うんだそうで、そこを上から覗いたところ。
柄は差してあるだけです。
           

 なんとか間に合い、持って行くと、たまたま入れ物にぴたりと収まり、これには思わず「ナイス!」
と、二人で。



気に入ってもらえて、嬉しい限り。
これからも、どこかで、誰かを
もてなしてくださいね。
初めて知ったのですが、柄の差し込む部分を「月形」というのだそうで、
(そこが一番難しく、気を使うにもかかわらず)ずっと頭の中で

「月様、雨が…」
「春雨じゃ、濡れてゆこう・・・」

と、ぐるぐるしていました。

そんな、煩悩にまみれたひしゃくです。

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