私が「作るもの」について書きます。
最近は主に、小型で音の出るものを作っています。
あえて「楽器」とはあまり書かないようにしています。
私が作るものを表すとしたら、音の道具、「音具」が一番近い感じがして、こう呼んでいます。
私自身、楽器や音楽が好きにもかかわらず演奏が得意でありませんでした。
楽器を始めても、挫折の連続。
それが、「ジャンベ」という西アフリカの太鼓に出会った時に、初めて演奏の楽しさを知りました。
ジャンベに関して言えばドレミだの楽譜が読めるだのが何にも必要じゃない。誰でも気軽に始められて、しかし、詰めればとても高度な次元がある。
そこから西洋音楽を眺めることによって、逆に理解が深まったところもあります。
その後、民族楽器に親しむところから少しづつ派生して、西洋音階どころか逆にもっと原始的に「音」そのものを楽しむところまで、さかのぼることになりました。
民族楽器には何かしら、文化的、風土的な背景が必ずと言っていいほどあるということを感じています。
既存の民族楽器をもとに自分で新しく作ったり、紹介するときには、出来るだけそういったものも大切にしたいと心がけています。
話を全体的なところに戻しますね。
音具以外でも、自分にできる事であれば、何でもします。
(必要とされれば。)
これまでには、(まだもう少し体が動いた時?)
・傷んだ濡れ縁の再施工
・部屋の壁紙の張り替えと柱の磨き
・文鎮の貼り革の交換
・木製の外付けベランダの塗り替え
・木製の電話台
・部屋の壁と同じ長さに作ったカウンター(PCを置くためとその他いろいろ用。
PC用のキーボードの引出し付)
・木・竹製の食器類(箸、匙、フォーク、皿、…)
・持ち運び用足つき黒板
等々。(今ではできないことも入ってます。)
何でもアリ。修理も多いですね。実のところ修理の方が好きかも知れません。
また、自分の使うものなどだと、
・革もの(名刺入れ、靴、草履、イヤフォンコード巻、はさみ・ナイフケース、等)
・布もの(シャツ、鞄、帽子、作業パンツ、染め、等)
・金属(口琴、棒手裏剣、金具、作業補助工具、音具の部品、等)
・紙もの(事務用品、音具の部品、封筒、はがき、等)
なども作ったり作らなかったり。(頼まれて譲ってしまうこともありますが。)
なんとなく、こだわってしまう点は、
「できるだけ自然のものや身近なものを素材に使う」ということです。
(絶対に、とは言いません。)
いつかいらなくなった時、その手を離れる時の持って行き場所に困るのがいやなんです。
何かを作るのに、わざわざ遠くから材料を調達したりというのもあまり好きではありません。
各地の選りすぐった食材で、高級料理を作るより、冷蔵庫にあるもので、「さて、なにができるかな」という料理、もしくは、裏の畑にあるもので工夫する、そんな物の方が自分の性に合っている気がします。
取りあえず以上で。また、書き足すかもしれません。