これだけの太さがあったら、切るの大変だっただろうなあ。 ケヤキ、堅いから。 |
雨の後の、ムッとした湿気いっぱいの暑い日は、ただよう匂いが三割増しくらいに感じられます。
その匂いの中にあまり普段嗅がないけれど、嗅いだことのある匂いが…。
まわりを見渡すと、なんとなく風景がいつもと違う。
ああ、そうか、曲がり角にあった大きな欅の木が切られていたんだ。
匂いはその切られたての切り株からでした。
材木となった乾燥材はよく知っているのだけれど、ここまで新鮮な?生の?欅を見るのは初めてな気がします。
欅はちょっと独特の香りがあってなんというか、ちょっと古臭いようなホコリくさいような、上手く表現できませんな。
一度80年前に建てられた建物に使われていた欅の木をもらったことがあって、鉋をかけたらその匂いが立ち昇り「古いからこんな匂いなのかも」と思っていました。
その後新しい材でも同じ匂いだったので「これが欅の匂いなのか」と。
切り株から立ち昇る匂いもそれとまったく同じで、それどころかフレッシュな分香りが強いのか、そばにいるだけで匂ってきます。
切り株に触れた手は散歩の間中、匂いが消えずちょっと切ないような気持になってしまいました。
それにしても、一本の大きな木が街角から消えるとなんとなく風景にぽっかり穴が開いたような不思議な気持ちになるんですねえ。
別に枯れても病気でもなかったはずだけどなんで切ったんだろう?
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