2015年9月26日土曜日

アサラト紐の個人的考察③「綿ロープ」

今回は「綿ロープ」です。

カスタムされて販売されるものの中ではあまり使われていないような…
代表的なのは京都に実店舗がある「民族楽器コイズミ」さんのカスタムですよね。色は黒のみ。大抵在庫切れで予約注文と出ていることが多いです。
こちらは私持っておりますよ!

話がちょっとずれましたかね。
さて、特徴です。
・色の選択肢が少ない。(ほぼ白か黒のみ。)
・柔らかい。(注付き。下記にて。)
よりがあるため表面に凹凸がある。
・重さや太さが均一。
・結び目がきつく結ぶとほどきにくく長さを変えにくい。
・黒は汚れが見えないが白ははっきり?汚れる。
・端がほどけるため長さを決めて縛った後伸ばすのは難しい。
・自分で手に入れやすい。
・端をテープで細くすることが出来るので穴に通しやすい。
・安い。
・見た目が地味?さっぱり?
・初めは指の間が擦れて痛くなる。(自分だけ?)

「個別に細かい所」
「柔らかい」という項目ですが、自分で交換してみたいという方には気を付けてほしいことがあります。コイズミさんで購入した物は確かにとても柔らかく、指にしんなり巻きついてくるような感覚です。ですが一般にホームセンターなどで売っている物はどれも硬い!です。紐の中で一番硬いです。

後ろがコイズミさん。手前は買ったばかりの綿ロープを通したあわうみさんの玉。
結び目のごつさから見ても手前の固さが分かると思います。(玉の重さはややコイズミさんの方が重いとはいえ違いは数グラムです。)さらに、コイズミさんのものは太さが6mmあります。(白は5㎜。)
そこで、水に通してみることにしました。(端にテープを巻いてほどけないようにし、ネットに入れて他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗い、干しました。)

上が洗濯前。下が洗濯(1回)後です。
かなり変わりました。もう一度くらいやるともっと良いかも。

*後日、分かったことがあったので書き足します。
チェーン店のぼちぼち大きい手芸品店でコイズミさんのとそっくりの柔らかい綿ロープ(色は白のみ)を見つけました。ところが400円/m(税抜き)!!ホームセンターのものが70円/m(税込)だったので、約6倍!?結局買いませんでしたが、あれなら使いやすいと思います。(値段の違いはなんなんでしょうね?)

端のテープをとるのは最終的に長さが決まってからの方がよいと思います。

ちなみに上はコイズミさんのアサラト。指からの垂れ具合でもかなり柔らかいのが分かると思うのですが・・・。届いた時からこの状態でした。

②「穴に通しやすい」という項目ですが、ちょっとした小技を紹介。



ロープの先にセロファンテープを巻くのですが、先に向かって細くなるように、また、テープだけが余る位長く強めに巻きつけていきます。こうすると穴がきつめでも、出てきた先端のテープ部分を引っ張って通すことが出来ます。

③「値段やら。」
この手の綿ロープはたいていのホームセンターで切り売りがありますし、単位も10㎝で切ってくれることが多いです。ただ、色は白しかないところが多いです。今回使用のものは1m/70円でした。

④「演奏に関して」言えば、
またもやホイップですが、「ケンゴスペシャル」にはこれなんでしょうね・・・。きっと。動画サイトで見てから「いつかはケンゴスペシャルを…」という理由だけでコイズミアサラトを買ったのです。いまだにダブルホイップすらできておりません。10年後くらいにできてたらいいな。後、柔らかいからなのか、反応が繊細で、デンデンなどはやりにくく感じます。でもどなただったか忘れましたが、コイズミアサラトで目の前で問題なくこなしていらっしゃったのを見たことがあるのでこれも技術で解決できることなんでしょうね。

⑤ちょっと番外編。
綿ロープを探しにホームセンターに行くとたいてい「金剛ロープ」というものがあります。
ボクサーが使ってそうな本気感のある縄跳びなんかに使われていたりします。
これ、縄のより方(編み方)の違いなんですが、新品でも柔らかく、表面の凹凸も少ないのです。

こちらです。これは以前使っていたもので新品ではないですし、太さも違うのですが、見た目のイメージは伝わるかと思います。切り端がほつれにくいというのも特徴です。(化繊のものもあります。)
これを使ってみたいと思っているのですが、切り売りではちょうどいい太さが無く10メートル単位でしか売っていないので今のところ出来ず・・です。
これを使っているアサラトを見たことが今のところありません。何か理由があるのかな?白しかないというのもあるかな?

それでは。

アサラト紐の個人的考察②「ザイル」

今回は「ザイル」です。

「ザイル」、と言っていますがここでは「化繊でできたアウトドアで使用するロープ」といったくくりで使います。
カスタムされて売っているアサラトの多くがこのザイルを使っているように見受けられます。(ネットで見る限りですが。)なぜなのかは私には分かりません。紐の選択はかなり個人の好みが大きいような気がするのですが。

さてそのザイルの特徴ですが、

・紐の表面に凹凸が無く、滑りがよい。
・紐全体の硬さ、重さ、太さなどが均一。
・色の選択肢が多い。
・硬め。
・結び目が作りやすく、またほどきやすいので長さの調節がしやすい。(ほどけやすくもあるので注意!
・紐の先端を細くできないので玉の穴に通しにくい。
・紐の汚れが目立たない。(つきにくい)
・長く使ってても伸びない。

思いつくのはそんな感じかな。
ザイルは切った端の処理が他の紐とは違います。切りっぱなしだと先がばらけてしまいますので、火であぶって少し溶かして固めてやる必要があります。

ひとくちに「ザイル」と言ってもザイルによって違いがあります。
それについて書いてみます。
①硬さの違い
同じ太さのザイルでも種類が違うと硬さに違いがあります。
「ヨットロープ」と呼ばれる船舶関係で使われるものもありますし、登山用でもクライミング用など様々あります。どれがどうとまでは言えないので中途半端な情報になってすみません。
以前ジャンベの皮を張るためのロープを釣具屋さんで購入したことがありますが、太さは違うものの今回山屋(登山用品店のこと)で購入した一番一般的らしい、安いものと性質はよく似ていました。



上の写真は今回購入した2種類のロープです。自然に垂らした状態の写真ですが、硬さの違いがはっきり分かります。
ザイルは芯材と被覆材とでできていますが、被覆材の編み方で表面の凸凹が大きいほど硬めになる傾向があるようです。
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*ここで追記です。後で思ったのですが、これはロープの編み方や打数の違いでないかと。つまり硬い方は「石目打ち」と呼ばれる組み数が少ないもので(12打ちや16打ちなど)、柔らかい方は「綾目打ち」といい、かなり細かく組んであるもの。
上の写真の上が「石目打ち」、下が「綾目打ち」だと思われる。間違っているかもしれません。ご自分で裏を取るか、指摘していただけるとありがたいです。
紐の考察⑤「その他」のページで詳しいサイトを紹介してあるので、そちらも見てみてください。
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続きここから。


玉に通して自然に吊り下げた状態。玉は、①で紹介したあわうみさんのアサラト玉です。

②演奏に関して。
硬いせいか玉と紐の反応が早いような気がします。(あくまでも「気」ですよ。)あと投げた時に空中で紐がまっすぐに伸びて回転する感じ?ホイップはうっかりすると飛んでいきやすい。まあ、かなり初心者の感想ですね。また、滑りがよいことから、玉の穴の大きさに合っていないと(ゆるいと)演奏中に玉が紐の中央の方へ動いてしまうことがあります。

極端にやるとこんな感じ。硬いものほどよりこうなる傾向がありました。
柔らかい紐に変えてやるとかなり軽減されました。

③その他
今回は5㎜のロープを用意しました。登山用品店で120円/1mでした。

ザイルに関して思い出せるのが今はこれくらいかなあ?また思い出したり、分かったことがあったら書き足します。
ちなみに、パンマンさんのカスタムアサラトや(あわうみ)、楽器屋JUNJUNさん(ネットショップ)のカスタムアサラトは基本ザイルのようです。JUNJUNさんのアサラトは欲しいなあと思いますが持っていません。あ、もちろんパンマンアサラトも。(触ったことはあるんですけど・・・)

追記;紐の長さについて注意事項があり。まとめのページの「紐交換の手順」に書きました。

それでは。

2015年9月25日金曜日

ペットボトルキャップの続き

外したふたを持っているのが難儀なので、こんなことしてみました。
ビニールテープを張ったのです。

こうやって片手で蓋を押し上げて・・・
 ぱかっ、
落ちません。
ね?

アサラト紐の個人的考察①「現地紐」

しばらく前にmyアサラトの紐を交換したことを書きましたが、それ以前から紐の違いについては関心がありました。ただ、そんなにアサラトばかり買うような銭はないし、すぐにいろんな紐やアサラトを手にできるほど街中に住んでいるわけでもないので、ここに至るまでずいぶん時間が経ちました。
今後も製作上関わってくることですし、記録がてら感じたことを書いてみます。
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この考察結果は完全に私個人の感覚です。
アサラト振りの方の技術に関しては初級の上といったところで しょうか。
  (基本的な技はある程度できるけれどリズム作りはまーだまだの人間が書いたものです。)
全て紐に関してのみで、玉のバランスがある程度調節済みの場合と考えてください。

まず一つ目はこちら。
ちょっと手垢で汚れてます。ごめんなさい。
現地から輸入された時についていることが多い布きれをよりあわせて作ってある紐。
特徴は・・・

・民族楽器らしい雰囲気。
・柔らかい。
・色がまちまち。(それが魅力?)
・左右の紐の太さが揃わない。
・長さの調節がややしにくい。(しっかり結ぶとほどけにくく、使っているうちに紐が少し延びてくる。)
・汚れが目立つ。

大体こんなもんかな?
いい悪いではなくてあくまでも特徴です。

演奏に影響する点としては、

・紐が柔らかいのでホイップなどは割とやりやすい。ただし太さなどが均一ではないのでトリプルホイップなどは難しいと思います。(玉のバランスもかなり影響があるけれど。)
・左右の太さのばらつきなどから、投げ技の安定性に欠けるかもしれません。
とはいえ、演奏に関しては技術力がかなり関係しますから(弘法筆を選ばず、ですね)これから始める人向けの情報なのかな?でもそんなに使いにくくないし、一番民族楽器らしさの出る見た目になると思います。

ちなみにこの紐はもともとこのアサラトについていました。

このアサラトはネットショップの「あわうみ」さんで購入。ノーマルタイプのМサイズです。
「あわうみ」さんの店長の筒井さんはご自身もアサラトを振れる方です。対応もいつも丁寧親切で、個人的にお気に入りのお店です。(あんまり買っているわけじゃないから、いい客じゃないけど。)
おすすめのお店です。口琴も充実していますしね。

初回は簡単にこんなところで。
次回は綿ロープかザイルの予定。

2015年9月24日木曜日

百円屋の虫除けバンド


個人差はあるかも知れないけれど、来年は買わないだろうな〜。

2015年9月18日金曜日

もの作りはまず正しい計測

新しいものを作るにはまず専用の道具を作るところから。
今回はさらに数値収集のために専用の計測器を作るところから。
2種類の道具を、家にあった合板の端材で作りました。
(たいへんでした~。終わってほんとにホッとしています。)

ケロちゃんの身長計ではありません。


が、どうやら4,55㎝のようですね。
ちなみにこんなふうにばらして持ち運べます。

こちらは「ノギス」という道具。本物。

精密な金属部品の厚みなどを計測する道具で、これの場合0,1mmまで計測可能。
ですが、柔らかいものを図るには傷をつけてしまいますし、ここまで精度の高い数値は必要ない。
アサラトの数値検査には小さすぎますし。
そこで、つくりました。「厚み計付き木製ノギス」
こんな感じです。反対側についている棒は「厚み計」。
ケロちゃんの厚みは1,8mm?

実際作ってから、正確に楽に早く計測できるようになりました。
結果につながってよかったー
あとはこれからコツコツコツコツ、測るのみ!

あ、作ってないけど、量りもね。大事。

静かに新商品を開発中

アサラトを開発中です。

詳細はまだ言える状態じゃありませんが、いつかは言うはずなのでお楽しみに。

アサラトと言ってももちろん本物の木の実を使う訳ではなくて、人工的に玉を作る物です。もう10年以上前にパチカという名前で商標登録もされているプラスチック製の物があるのですが、知っている人なら「オリジナルのパチカを開発中」と言った方が分かりやすいかも知れません。最近はプラスチックはもちろん、木製のものなど色んな人が色々作ってますね。
(実は自分は出会いとしてはパチカが先です。当時はアサラトという、元になった民族楽器があることを知りませんでした。)

今は(この記事を書いたのはかれこれ2週間以上前みたい。)最初の試作品が出来て、とにかく実用の強度があるかを確認する為、時間があればひたすら振っています(出かける時の道中や、散歩中などほぼ歩いている時)。特に落としたり、濡れたりしてどんな具合かなどハードな使用を意識しているので、投げ技やまだできない技、出来るだけしっかり当てて大きな音を鳴らすように振ったりしています。

しかし、前に書いたように右手が上手く動かせないのでずっと左手のみです。これにより何となく左手の動きが上達してきているような。
左手スパルタ強化月間ですね。
商品が完成する頃には、メチャクチャ上手くなってたりして。
出来るだけ早く、写真を載せられるようにボチボチやります。


2015年9月13日日曜日

「ざっくり」まとめて近況報告

コンピューターに向かえない日々が続いて、気づいたらずいぶん投稿していないですね。
お盆過ぎあたりからちょいと活動能力(体力、脳力)が低下気味で、一日の中の動ける時間はほぼ作業にのみ充てていました。その日のエネルギーが尽きたら「バタリ」といった感じ。
ほんとはこんな動き方はしてはいかんのですが。
とは言え、書こうと思っていたことは結構あって、たまに書けそうな時に書きかけて仕上がらず下書きのまま保管されている投稿がいくつもある状態。

なのでいつ投稿できるか分からないので、いろいろ箇条書きの感じで書き出してみることにしてみました。
①オリジナルのアサラトを開発中。(それに関連したもの。)
②アサラト紐の個人的レビューを紐の素材別に。
③歯ブラシをもらった。
④作業場の改装関連。
⑤けん玉大空「プレミアム」は本当にプレミアムだった。
⑥病気がかつてなく回復してきているようだ。

そんなところでしょうか。
書かなくていい(どうでもいい)記事もかなりあるような気もしますが、まあブログ自体がそんな感じのものだと思うので、書けたら書きます。

自分が「荷物(病気)持ち」だということをはっきり書いてからなんとなくすっきりした気持ちになりました。適当に織り交ぜて描いてもいいかなという気持ちになったので。

今日は気持ちも限界に近くなっていたので、「とにかくなにもしたくない」体の奥の要求を満たすべく、家を出て(家にいると何かしてしまうので)なにも出来なくてぼーっとできるところに自分を持ち出しました。要は両親が墓掃除に行くのについて行って自分だけ掃除はせず(!)田んぼの側の道の駅に置いて行ってもらい、帰りに拾い上げてもらったということなんですが。

2,3時間でしょうか。道の駅の一番端の静かなベンチに靴を脱いで座り、田んぼと広い空と低い山とを眺めたり、目を閉じたりしながら、なーーーーんにもせずに(音楽も聞かず、字も書かず、明日のことも考えず)ひたすらぼんやーーーーーり。
行きの車の中では会話もラジオもきつい状態が、帰りには穏やかになりました。
大事ですね。こういう時間。
おかげ?で久しぶりに投稿できました。

しばらくはペースダウンしていこうと思います。

2015年9月1日火曜日

便利なペットボトルキャップのつくりかた

2週間ほど続いている右手の痛みと腫れがだいぶ治まってきました。腫れの方はもうほとんどありませんが関節の痛みはまだちょっとめんどくさい感じです。
こういう症状は初めてではないというか何度もあるので気にはしていないんですが、今回はちと長い。曲げ伸ばしに不便を感じることは無くなりましたが、一番キツイのはねじる動きですね。
例えばビンの蓋を開ける、手拭いを絞るなど。手の使い方を工夫するのですが限界あります。

そこで!
おすすめの工作をひとつご紹介です。
ペットボトルのふたが片手で開けられるようにする」というものです。

と言っても用意するのは
・ペットボトル
・ペットボトルのふた(どんなものが良いかは)下記に。
・はさみ(ペットボトルが切れるくらいの丈夫なもの。
以上。

作り方は
①ふたをはさみで切る。
以上です。

では詳細を写真で。


これ、ちょっと描いてみたんですが、わかりますかねぇ。ペットボトルって実は上から押さえて水漏れを防いでいるのではなく、ふたの奥についている二枚の壁で口を挟むことで漏れないんです。
ねじは、中から圧力がかかった時でも取れないようにするためではないかと、私は思います。
つまり、ねじ山の部分だけを切り取ってしまえば、ねじらなくてもふたができる(取れる)!ということです。
さて、切りましょう。

こんなふうにねじ山が無くなるギリギリのところでぐるりと切り取ります。

はいできました。完成!

はめたところ。口に載せて、「むぎゅっ」っとなるまで、しっかり上から押さえます。
これは1リットルボトルですが、下に向けたぐらいでは外れません。
ただ、強く胴を押したり落としたりするのは危険です。
もう少し外れにくくしたい・・・そんな時は、

このように、最後のねじ山を少しだけ残します。(斜めになります。)すると一周ねじると蓋が出来るようになります。
こんな感じ。
これで、上から押すだけでふたが出来て、引っ張れば外れて、横にしても水が漏れないふたができました。
とにかく、「しっかりはまっていることを確認する!!!」
これだけは気をつけて下さいね。とんでもないことになりますから。

この発想は、以前作業場で使う水筒が欲しかったときに「水筒買うの高いしなー、なにかないかなー・・・」とバナナを食べながらキャップを触っていた時に浮かびました。
この発明が右手の痛みを助けることになるとは。バナナおそるべし。

そろそろ痛みが強くなってきたので終わります。
試してみてくださいねー!

追記;「便利なペットボトルキャップ続き」を後日書き足しました。